ケーススタディRPA

独立行政法人中小企業基盤整備機構 中小企業者向けRPA実践研修企画・講義事例

日本の中小企業を支援するために設立された、経産省傘下の独立行政法人である中小企業基盤整備機構(以下、中小機構)。中小機構では、創業支援から事業再生、人材育成、販路開拓など、ベンチャーや中小企業の成長段階に合わせた経営支援サービスを提供されている。

上記人材育成の文脈で「中小企業指導担当者の養成や研修,中小企業の経営者、従業員に対する各種研修 (経営、技術) 、団体職員研修などを行う機関」として、中小企業大学を設置・運営されており、中小企業診断士養成課程を含む多くの講義を開催されている。

全国9校ある中小企業大学校の一部で、新たにRPAに関する実践講義が提供されることとなり、弊社にてその講義内容の企画協議・講義実施を承った。

クライアント情報 独立行政法人中小企業基盤整備機構
目的・狙い 人手不足の影響は営業や製造の現場だけでなく、事務部門にも及んでいる。そのため、特に大手企業はAIやIoTに加え、RPA(Robotic Process Automation)によるオフィス事務の自動処理に着手を始めており、生産性の向上に大きな期待が寄せられている状況。
中小企業にとっても、少人数の事務部門の業務の効率化は重要な課題である一方、そもそもの人手不足やITリテラシーの問題などからハードルが高いのが実情。中小企業を多方面から支援する中小機構及び中小企業大学校は、この中小企業の問題に対し、なんらか貢献すべくRPAに関する研修を提供する運びとなった。
研修概要 2019年7月に人吉校(熊本県人吉市)、仙台校(宮城県仙台市)にて開催済み(2020年2月には東京校開催予定)。研修内容の概要は以下の通り。

研修名:実践で学ぶRPAの活用法(演習)

研修の目的・狙い:IT導入のプロセスとIT投資判断のポイントを理解した上で、事務部門の業務効率化のアプローチのひとつとして、RPAツールを使用した演習に取り組み、自社の業務効率化に向けた今後の取り組み方針を整理すること。具体的には、以下3点。
・総務、経理、営業系などの事務作業の時間短縮につながるRPA(ITツール)の学習
・中小企業でのRPA(ITツール)導入・活用事例の学習
・RPAの演習により、事務の効率化(自動化)の体験

研修対象者:中小企業の経営者、経営幹部
・RPAの活用法を学びたい方 ・事務部門の効率化を図りたい方 ・他社のIT活用事例を知りたい方

研修人数:約30名/回

研修期間:1日(「仕事を効率化するIT活用講座(実践で学ぶ!RPAによるオフィス事務の自動化」の一部。全日程では2日)
研修内容 OCRやRPAといった自動化ツールに関する座学での説明に加え、OCRやRPAツールを実際に使用し、業務を自動化する演習で構成。IT活用の効果や業務の効率化の考え方や進め方を学習・体験できる内容となっている。研修カリキュラム・目次は以下の通り。

1. はじめに
・研修内容を説明

2. 業務自動化の考え方
・業務はどうやって自動化していくかを説明

3. 帳票読取り概要・基礎
・画像データから文字を読み取るツールであるOCRの概要・基礎を説明。
・その後、OCRツールでの帳票読取りの実機演習。

4. パソコン操作の自動化概要・基礎
・パソコン操作を自動化するツールであるRPAの概要・基礎を説明。
・その後、RPAツールで注文データの入力自動化の実機演習。

5. 帳票読取り→パソコン操作自動化詳細
・画像の読み取りからパソコン操作までをOCR×RPAで自動化する方法を説明。 ・その後OCRとRPAを連携し、帳票読取りからデータ入力を全て自動化する実機演習。

6. 業務自動化のポイント
・自社業務の自動化に着手・効果創出する際の進め方・ポイントを説明。

※以下参考 http://www.smrj.go.jp/institute/hitoyoshi/training/sme/2019/frr94k000006206q.html
http://www.smrj.go.jp/institute/sendai/training/sme/2019/frr94k0000067wa5.html
http://www.smrj.go.jp/institute/tokyo/training/sme/2019/frr94k000006bnp2.html

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